インド滞在記 その3

 今回の滞在はともかく忙しかった。
 インドでのお楽しみ、昼寝の暇もなかった。理由としては、毎晩公演があったこともあるし、習ったアイテム「DashaAvatara」が大曲で気合いを入れて、ならったことをノートに整理したり練習したりしなければならなかったこともある。実質、インド滞在は8日かな、それで曲は10パートあるので、1日に2パート習った日もあった。その日には、先生が1日に2レッスンしてくれた。先生もお疲れなのに、なんとか今回の滞在中に「DashaAvatara」を教えてくれようと、真剣勝負してくださっている。なんとかその誠意にこたえようと、こちらも真剣に向き合った。
 毎日の流れはこんな感じだ。
 朝、6時に起床する。洗顔、朝食、Jayaさんがいれてくれるとても美味しいインディアンコーヒーを飲んで、すぐに着替える。昨日習ったことの復習をレッスン前にする。そうしている間に先生は、朝の沐浴をし、額にあれは白檀の粉だと思うのだけれど、印をつけ、神々の像にお花を供えながらプージャ(お祈り)をされて、7時半からレッスンが始まる。
 レッスンの開始には、毎回先生がマントラ(お経のようなもの)を唱えられる。たちまち稽古場は先生のオーラで包まれる。
 普段は温厚な先生もレッスン中は別だ。少しの過ちも許されない。今回も色々と厳しくご指導を受けた。先生は厳しい。毎レッスン、厳しくしかられる。時にたたかれることもある。ある日、そんな私たちのレッスンを見学された男性ダンサー(先生の生徒の一人、つまり先輩)が、「しかられることも祝福の一つだよ。なかなかこんなにしかってくれる人はいないから。がんばって」と言ってくださった。たしかにその通りだ。先生の厳しさの奥には、ダンスという芸術に対する飽くなき追究心と、弟子への温かい愛情がつまっている。そしてこの年になって、こんなに人にしかってもらえることなんてない。私は、毎回すごく緊張しながら、その張り詰めた自分の状況に幸せを感じていた。
 レッスンが終わる。その日習ったことを忘れる前に、ノートに書く。のだが、先生の次のレッスンがはじまる。私たちと同じように夫婦でバラタナティヤムをやっている友人、ランジット夫妻のレッスンが始まる。夫妻も私たちと同じ曲「DashaAvatara」を習っている最中。私たちよりも進度が速くもう全てのパートを習い終えて、仕上げの段階にあった。だから、先生は私たちに夫妻のレッスンを観なさいと、おっしゃる。だからノートにまとめたいけれど観る。上手だ。参考になることがたくさんある。あんな風に踊りこなせるようになることがこれからの課題だ。ランジット夫妻とはそんな風にして、ほぼ毎日顔を合わせて、とても仲良くなった。奥さんもとても気さくないい人で、私たちの質問にも快く答えてくれたし、最後に空港に向かうときには、携帯でタクシーを呼んでくれたりもした。こうしてインドに「友達」ができていく。
 さて、午前中はこんな風にして終わる。それから、Jayaさんが作ってくれる昼食を食べる。おいしい!
 午後は、夕方から先生の次女のマンジャリさんが先生のお宅でレッスンをされているので、その前に復習のための練習をする。その後は、買い物にいったり、ともかくあわただしい。今回は、インド音楽のCDや、インド神話アニメのDVDなどを購入してきた。そうこうしているうちに、公演の時間になる。先生の車に同乗させてもらって会場までいったり、買い物場所からオートリキシャで直接行ったり。
 公演が終わって、先生の車に同乗させてもらって帰宅すると10時になっている。それから夕食だ。これも奥さんの手料理。インドでは夕食は軽く済ませる。昼食がメインである。
 夕食が終わると、洗濯と夜の沐浴をする。トイレを兼ねたバスルームで、バケツに水をためながら身体を洗う。早い話が、沐浴だ。それが終わって先生とお話をしながら先生のマッサージをしたりする。そうこうしていると、時計は12時をまわっている。それから、ベッドの上で、妻と2人で、明日のレッスンに備えて復習をする。眠りにつくのは夜中の25時くらい。
 そんな風にして、あわただしく日々がすぎていく。気が張っているせいか、それほど疲れを感じなかった。
 ただし、帰国したその日は、一気にからだから緊張感がとれたのか、動けなかった。帰国2日目の今日、ようやくこうしてPCにも迎えるように、復活した。
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by satya_santosha | 2011-08-21 13:57 | 日記 | Trackback | Comments(0)