インド滞在記 その2

 ところで、ラッキーなことがあった。私たちの滞在中の12日から17日まで、毎年8月に行われるダンスフェスティバルがあった。ほぼ毎晩、チェンナイのシアター「ナラダガナサバー」で18:00から21:00までインド舞踊の公演を観ることができた。テーマは「Short Story」それぞれの出演ダンサーが、与えられたテーマから自分の好きなストーリーを選んで振り付けをするという内容だ。
 その中で先生の御長女、チットラさんが踊られた。素晴らしかった。先生の踊りに対する姿勢がそのまま生き写しで娘さんに伝授されている。鳥肌がたった。先生の弟子の一人であることをすごく誇りに感じた瞬間だった。
 出演者は、フェスティバルの企画者から選択された、著名で優れたダンサーばかりで全てのパフォーマンスが素晴らしかった。チットラさん以外にはシージットという来日したこともある男性のパフォーマンスが私の心に残った。すごく格好良かった。すべてカルナティックの生演奏である。ダンサーのパフォーマンスはもちろん、伴奏の演奏も素晴らしかった。毎晩こんな公演が見られて贅沢だなあと感じた。それと同時に、自国の古典芸能をこのような形で、現在進行形で、広く深く継承し続けているインドいう国に畏敬の念を感じた。
 インドのパワーはすごい。
 街の様子は基本的な所は変わっていない。変化といえば、人々は携帯を使っていた。なんとオートリキシャの運転手や、路上で花を売っているおばさんまで携帯を使っている。道路を行き来する、バイクと車はますます交通量が増えていて、強烈なクラクションをともなったうねりには毎回圧倒されてしまう。ただ、あれだけたくさんいた牛がほとんど姿を消していた。どこに行ったんだろう・・・。
 インドのあの街の光景というか、雰囲気、音やにおいをともなった独特の感じは、写真には写らない。今回はiPhoneの動画を撮ってみたので、また機会があればアップしたいとは思うが・・・。ともあれ今、旬の発展していく国のパワーがあった。日本にはないものだ。人々がゆったりと、しかし溌剌となんだか楽しそうで、こっちで携帯でしゃべっているひとがいれば、立ち小便をしている人、道ばたで昼寝をしている人、色々なことをしている人がいて、あの中にいると、ものすごく賑やかで忙しいけれど、不思議と肩の力が抜ける。
 あ、一回衝撃的な光景を目にした。
 先生のお宅の近所を歩いていたときだ。
 小さなお寺から、騒がしく人々が出てくる。なんだろうと思ってみていると、なにやら御神輿のようなものが賑やかな太鼓の演奏とともにでてくる。なんとその前後に、何人かの修行者が、全身に無数の細い刀を突き刺して、歩いているではないか!その頬は、同じく刀が貫いている。つまり、顔に横から刀が刺さっているのだ。そしてさらに驚いたことに、背中の皮膚を縫うようにして鎖でつないだ行者が、その背中につながった鎖で御神輿をひきながら歩いていた。御輿をひくその背中の皮膚は、今にも引きちぎれそうに伸びきっていた。
 写真にも収めたけれど、少し殺気だったものを感じて近づくのが怖かった。テレビでしか観たことのない光景だった。こういうことを真剣にしている人がいる。これもインドの一面なのだ。文化が違う。
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by satya_santosha | 2011-08-21 13:20 | 日記 | Trackback | Comments(0)